パリオリンピック予選の第6戦を兼ねたスケートボード・パークの国際大会「ワールドスケートボードツアー(WST)ドバイ・ストリート2024」の決勝が男女ともに3月10日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行なわれ、男子は昨年ストリート種目の世界選手権で銀メダルを獲得した根附海龍(世界ランク5位)が初優勝を果たし、女子では、仙台出身の15歳赤間凛音(同ランク5位)が2度目の優勝を飾った。
【動画】赤間凛音が決勝で魅せた超絶トリック「フロントサイド270リップスライド」をチェック

 そのほか男子の成績は、昨年ストリート種目の世界選手権で優勝を勝ち取った白井空良(同ランク1位)が3位入賞、世界から注目を集める“天才スケーター”小野寺吟雲(同ランク6位)が4位となり、東京五輪代表にも選出された青木勇貴斗(同ランク15位)が8位となった。

 また、女子では14歳の吉沢恋(同ランク7位)が3位に入り、表彰台入りを果たした他、松本雪聖(同ランク19位)が4位と健闘し、伊藤美優(同ランク9位)が5位、藤澤虹々可(同ランク15位)が6位となっている。

 男子の決勝では、白井が超絶トリック「キャブシュガーケーン」をメイクして、五輪予選での最高得点となる97.07ポイントをマークした。惜しくも優勝は逃したが会場の注目を集めた。
  特にファンを沸かせたのは女子の決勝だ。赤間が1回目で、自身の十八番である「バーレーグラインドリバート」をメイクして2位につけ、最後の5回目では、270度回転させる「フロントサイド270リップスライド」というトリックを決めて93.17ポイントの高得点をマークし、合計270.84ポイントで逆転優勝を果たした。

 この超絶トリックをチェックしたファンからは「プレッシャーの中での最後のトリックやばかった!」「トリックに名前つけて!」「凄かった‼」「やばすぎた!」「フロントサイドハリケーン‼」「次も挑戦する気持ちを忘れずに」「日本のスケーターは別格」などとコメントが寄せられている。

 5本目で魅せた同トリックについて、赤間は試合後「やることがなくなって、チャレンジしてみるかっていう気持ちで挑みました」と話し、次戦の上海でのオリンピック予選シリーズも「優勝を目指したい」と語った。今大会で五輪予選シリーズ2勝目となり、パリ五輪出場にもより一層期待がかかる。

構成●THE DIGEST編集部

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